俺は今みんなの瞳にちゃんと“遊城十代”として映っているだろうか?
「肉眼で見える星の数は20」
誰も居ないレッド寮の自分の部屋のベットの上で、持ち上げた自分の片手をぼおっと眺めながらそんなことを考えていると、そっとユベルが呼びかけてきた。
『・・・十代、大丈夫?』
魂を共有しているユベルには今の俺の感じている事は筒抜けだ。もちろん逆に俺にもユベルの感じている事はよくわかる。だから言葉を交わす必要もないんだけれど俺はあえて言葉を返した。
「ん、思ったよりは平気だ。そんな心配しなくていいよ、ユベル」
あの時。超融合でユベルに魂を移したあの時、はっきりとは思い出せないけれどやっぱり俺は一度消えたんだと思う。いや、たとえ消えなかったとしてもここには戻って来れなかったはずだ。そう覚悟していた。けれど、まだここでやるべき事が残っているらしい。もちろん、みんなと再会出来たことはとても嬉しかった。嬉しかったけれど・・・正直砂を噛むような心地だった。
何故なら、俺という存在が必要とされるということはこの世界が危機に曝されているってことだから。
それは俺にはどうにも出来ないことだけれど、どこか後ろめたい気持ちが沸いてくる。
何より、一度ユベルに移してしまった魂を元に戻す術はなかった。唯一の方法は・・・
「なぁ、ユベル・・・本当に俺、今、元の姿と変わってない?みんなにちゃんと遊城十代として映ってる?」
『大丈夫だよ・・・!何処からどう見ても僕の愛しい十代だよ』
ユベルは俺に甘い。かなり甘い。ユベルの判断は俺に寄り過ぎていて、まわりの判断と違う気がする。
「なんか、ユベルの言うこと真に受けられないんだけど・・・」
『!・・・・・・それは十代の僕への愛だと理解することにするよ・・・!』
どうやら光の波動の力を払っても偏った思考は直らなかったらしい。まぁ、今ではそんなところもユベルらしいと思えるから構わない。ただ、どうしても小さな違和感は消えない。
「・・・本当におかしなところないよな?」
そう言ってもう片方の手も目の前に掲げて見る。こうして見ている分には以前の自分の手と変わらない。というか変わるはずがない。これはちゃんと自分の身体だ。変わったのは自分の認識だ。得た力によって世界が以前とは違ったものに見えるから、まるで自分が変わってしまったように感じるだけで・・・。
『・・・ごめんね、十代・・・』
「なんでユベルが謝るんだよ」
『だって・・・』
「言っておくけど、俺は後悔してないから」
『うん・・・ありがとう十代・・・』
感謝してるのはこっちの方だ。ユベルの“人に憑く力”がなかったらこうやって自分の身体に戻ることも出来なかった。もし、戻ることが出来ていなかったら相棒と同じ精霊として存在するしかなかっただろうし、力の負担だってこんなもんじゃなかったはずだ。この世界で具現化し続けることはたとえ精霊が干渉しやすいDAだとしても厳しい。たとえ傍に居てもみんなと話しをすることもままならなかっただろう。
けれど、同時に本当はその方がよかったんじゃなかという思いも浮かぶ。そうすれば俺自身の問題でみんなを危険なことに巻き込む可能性も低くなるだろう。
『・・・僕は十代が心配だよ。無理するなって言っても無駄だってわかってるけど・・・お願いだから一人で頑張り過ぎないで』
「ユベル・・・」
『僕の力が十代の役に立つのはとても嬉しいけれど、強い力にはそれ相応の負担と反動が来る。その時今の僕には君を支える術がない・・・とても悔しいけれど、アイツでも構わないから傍に置いておいて・・・!』
アイツ・・・翠の瞳の親友が浮かぶ。まったくユベルはどこまでも俺に甘い。甘過ぎだと思う。
「・・・きっと今頃くしゃみしてるぜ」
ちゃかしてそう言った俺にユベルは『あんなヤツくしゃみが止まらなくなって苦しめばいいんだ・・・!』と言う。
苦笑しながら、もう一度俺の瞳にはユベルの手が重なって見える自分の手を掲げた。
☆☆☆
4期アニキが今どういう状況なのか考えていて辿り着いたのがこれ。
二十代inユベルin十代<in(=)覇王>
って感じでしょうか?
はじめはユベルに入っちゃったアニキが
具現化でアニキの姿になってるんだとしたらとても萌えるなぁ〜と思ってたんです。だとすると完全に精霊ですが;
だから姿がちょっと変わったとか笑
ユベルの希望が含まれてたりしても笑えるとか。。。
でもユベルは本編で人に憑いてたなぁ〜と。
ヨハンヌの魂をRDに封じ込めてユベルンが動かしてたんだから
空っぽになったアニキの身体に入るのが一番っぽい。
けど・・・実際どうなんでしょうかね???
あと、うちのユベルンはヨハンヌをライバルとして認めている設定です^^
身体を共有したことによって十代に対する想いとかヨハンヌに共感しちゃったりして悔しいけれど認めちゃってたりしてるんじゃないかな!
逆にヨハンヌもそうだといいな!という妄想です。
ああ、ヨハンヌはやくアニキを助けに来てください・・・!笑
ちなみに題は
♪「ラプソディー」THEE MICHELLE GUN ELEPHANT
”肉眼”って言葉を使いたかったんだ^^
今のアニキにはもっと別のたくさんものが見えていそうで。。。